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一度卒業したエニママに復帰!二度目の卒業を経てアーティストへ──“戻れる場所”があったから、自分の夢をあきらめずに進めた【卒業生インタビュー】

一度卒業したエニママに復帰!二度目の卒業を経てアーティストへ──“戻れる場所”があったから、自分の夢をあきらめずに進めた【卒業生インタビュー】

お話を伺ったのはこの方

▶︎優子さん  
・お住まい:兵庫県
・家族構成:夫・子ども(6歳)
・エニママ在籍期間:2019年~2021年・2024年~2025年春

現在ご主人と6歳の娘さんと暮らしながらアーティストとして活動している優子さんは、2度エニママでお仕事をした経験があります。

1度目の登録ではディレクターとしてさまざまな案件に携わり、やりがいを感じていたものの、自分を大切にするために一度卒業。数年後、社内業務を行う事務サポートスタッフとして再度エニママにジョインしました。

一度辞めた場所に「戻りたい」と伝えるのは、正直不安もあったという優子さん。ですが、エニママスタッフは優子さんの想像以上にあたたかく迎えてくれたそうです。

二度のエニママ卒業を経て、現在はアーティストとして夢を叶えつつある優子さんのこれまでの歩みを伺いました。

経験を活かしてディレクター職に

ーー優子さんとエニママとの出会いを教えてください。

妊娠中に知り合いから紹介されたことがきっかけで登録しました。当時は結婚を機に仕事を辞めて、知り合いのいない土地に住んでいました。今まで仕事をバリバリやってきたタイプだったこともあって、引っ越してから3ヵ月くらいは仕事もなければ身近に友達もいない生活に慣れなかったですね。

ーーもともと仕事に重きを置いていたタイプだったんですね。

そうですね。なので、結婚して、これから子どもが生まれるというタイミングでも、家庭だけ・育児だけの生活というのはあまり考えていませんでした。産後も働き続けたいとはずっと思っていたし、結婚前から、将来的には自分で仕事を興したいと考えていたんです。

「自由な心でアートを楽しみたいです」

ーーエニママへは妊娠中に登録したとのことでしたが、出産後にお仕事を始めたのでしょうか。

エニママで働きはじめたのは、娘を出産して3か月ほど経ったころだったと思います。結婚前に、広告営業としてクライアントと制作スタッフの仲立ちをしていた経験を活かして、クライアント・エニママで働くメンバー双方とのやり取りをするディレクター業務を引き受けました。
最初にディレクターとして担当したのは、確か電話をかける業務を行うチームだったと記憶しています。

もともと妊娠中に登録したので、出産後の生活がどうなるかはその時にはまったく想像ができませんでした。実際に働き始めてからも、慣れない育児と並行して仕事ができるのかな?という不安を感じていました。

でも、短い時間から少しずつお仕事を始め、慣れてきたころに少しずつ業務を増やして……とスモールステップで進むことができたので、産後でも無理なく仕事ができました。本当にありがたかったです。

ーー在宅ワークだからこその難しかった点はありますか?

メンバーと顔を合わせて仕事をするわけではないので、正確な意思疎通のためには工夫が必要だと早い段階から感じました。そもそも、始めのうちはSlack(エニママで利用しているコミュニケーションツール)に慣れるのが大変でしたね。

「どうしたら画面の向こうのメンバーに、正確な業務の情報と一緒に想いも伝えられるんだろう」と思った時は、他のディレクターのメッセージを参考にしていました。

例えばメッセージひとつでも、上手に絵文字がちりばめられていると、パッと見て明るい印象になって、読む前から気持ちが軽くなるんですよね。直接顔を合わせられないからこそ、メッセージの内容だけでなく、エモーショナルな伝え方も大切なのだと感じました。

それに、こちらのことを考えてくれているんだな、気持ちを汲み取ろうとしているんだな、というのがささいなやり取りから伝わってくることも多くて。在宅ワークというか、顔を合わせられないからこそ必要な気遣いなども、他のディレクターから学んだと思っています。

「自分は本当は何がしたい?」向き合った末の1度目の卒業

ーー稼働開始から2年ほどで、一度エニママの仕事をすべて契約終了……いわゆる卒業をしていらっしゃいますが、卒業のきっかけを教えてください。

きっかけはいくつかあるのですが……まず、コロナ禍となって、社会情勢が大きく動くなか「自分は本当は何がしたいんだろう」と自問自答をするようになったんです。

私は自分の性格的に、これまでの人生でずっと、やらなければならないことだけをやることが多かったんです。学生時代なら勉強、今なら育児と仕事ばかりで。「生産性のないこと、お金にならないことはやっても意味がない」という思い込みがあったんですよね。でも、ずっとそうやって、やらなければならないことだけをしていたら、気がつけば「自分が本当は何をしたいのか」がまったく分からなくなってしまっていたんです。

世の中の変化も相まって、自分も、私自身の“やりたい”という気持ちを素直に叶える生き方にシフトしてもいいんじゃないかなって思うようになったんです。

自分は何がしたいのかを深く考えていくと、ずっと心の奥底にしまっていた「絵を描きたい」という情熱に気がつきました。絵やアートは昔から大好きだったとはいえ、学校の授業以外で絵を描いたこともなかった自分が「描きたい!」と思っていたなんて、自分のことながら想像もしていませんでした。

この「自分に対して素直な生き方がしたい」「絵を描きたい」という気持ちに気がついてから数ヶ月後にエニママ卒業を申し出ました。エニママは本当に大好きだったんですが、一度徹底的に自分の好きなことをしたかったんです。

この気持ちを運営スタッフに伝えたところ、理解いただけただけでなく、むしろ背中を押してもらったこともあり、エニママから卒業することになりました。

ーーいったん仕事を辞めて、アートをやりたいと伝えた時の家族の反応はいかがでしたか?

「私の力を誰よりも信じてくれている夫です」

現在もそうですが、夫はずっと応援してくれています。私はもともとバリバリ仕事をしていたタイプだったのもあって、彼は「優子は仕事もできるけれど、今はあえて家庭に入ってくれている。本当にありがとう」というスタンスなんです。

娘は当時まだ小さかったのですが……実は、アートを徹底的にやろうと決めたきっかけのひとつは、当時、自分が心から娘を愛せているのか不安を感じていたことだったんです。娘はイヤイヤ期でワガママの多い時期でしたが、「ママはこれだけあなたのために我慢しているのに!もう嫌だ!」と、自分の“やりたい”という思いを素直に表現する娘に対して、嫉妬の気持ちを持つ瞬間があったんです。

子どもを可愛いと思えないことが苦しかった。後から思えば、素直に自分の気持ちを出せる娘が羨ましくも、妬ましくもあったんでしょうね。

その時の私は「娘をかわいいと思えないのは、絶対に許されないこと」と考えていたけれど、自分について考えているうちに、そもそもそれは違うということにも気がついたんです。もちろん、その気持ちを子ども本人にぶつけてはダメですが、思うだけなら私の自由。どんな気持ちでもガマンしなくていいんだなって。

自分の気持ちを許すことから始めて、少しずつ自分が他にもガマンしていたことや、しなければならないと思っていたことをやめていきました。アートもガマンしないで挑戦しよう、自分に“自由”を許そうって。

そうしたら、自分のことを好きになって、娘のこともどんどん好きになっていきました。

今では毎晩「大好き!」と言い合う親子に

仕事と自分の「やりたい」を両立するために再度エニママへ

ーー苦しい時期を経ながらも、アートの世界に飛び込んだことでしなやかな親子関係が取り戻せたんですね。その後、数年して再びエニママに戻られたのはなぜですか?

アートだけでは収入が安定しなかったというのが大きいです。絵で稼がなきゃと思うと純粋に絵を描くことが楽しめなくなってしまって。絵以外の収入源が欲しい、でも絵も描き続けたい、育児も楽しみたいから自宅で働きたい。そんな葛藤を抱えている時に、再びエニママのことを思い出しました。

特に在宅で働きたかったというのが大きかったです。エニママだと就業時間の縛りやルールが少ないんですよね。例えば、私、この間まで髪の色がピンクだったんです。そんなふうに「私らしく過ごしたい」という気持ちと仕事を両立させるために、またエニママに戻りたいと考えました。

ーーエニママに戻るにあたって、何か不安はありませんでしたか?

むしろ「一度離れたのに、また戻っていいのかな……」という不安でいっぱいでした。
でも、いざ連絡を取ってみると、あたたかく「おかえり!また一緒に働けて嬉しいです!」って皆さんから迎えていただけたんです。本当に嬉しかったな。

ーーエニママに戻ってからは、どのようなお仕事をされたのですか?

始めは、業務時間がコントロールしやすいという理由から、ママサポート、通称「ママサポ」というメンバーの皆様のサポート業務を担当していたのですが、もう少し自分のキャパがあったので、事務スタッフも兼任するようになりました。

あえて経験のあるディレクターではなくママサポや事務スタッフになったのは、仕事と自分がやりたいこととのバランスを大切にしたかったから。そんな私の思いを汲んでもらえて、ありがたかったと思っています。

オンラインサロンでママたちと対話中

ーー再登録から1年と少しで再度エニママを卒業して、現在はご自身の活動に専念されているのですね。

はい。現在は、アートの制作・販売、自己対話ツールの販売、そしてママたちが自分らしく輝くためのオンラインサロン運営をしています。私自身が子育て中に「自分は本当は何をしたいんだろう?」と迷い、もがき苦しんだ経験から、「ママが自分の夢を語ることが当たり前の世界」を目指して活動しています。

▶︎アーティストYUKO Instagram

エニママの2回目の卒業を決めたのは、もっと絵に集中したいという気持ちが強くなったことと、自分の事業がある程度先の見通しがついてきたからです。エニママなら自分で業務量を調整できるので、続けようと思えば続けられたのかもしれません。でも自分のやりたいことに全力を向けたくなって、卒業しようって思ったんです。

「これからも夢を追い続ける母でいたいです」

ーー今後、どのような活動をしていきたいですか?

ママのための絵本の出版や、自分のアートを使ったファッションブランドの立ち上げもしてみたいです。それから、法人とやり取りを重ねた経験を持つという私の強みを活かして、スタッフがマインドを整えるための企業向け講座も今後取り入れていきたいですね。

目指していきたいのは「ママが自分の夢を語ることが当たり前の世界」です。私は、子どもに渡せる一番のギフトは「夢を追いかけるママの背中」だと思っています。私自身の経験を通して、一人でも多くのママが自分らしく輝けるように、これからも頑張っていきたいです。

♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢

柔軟性の高いエニママだったからこそ、深く自分自身と向き合い、自分が本当にやりたいことをあきらめなかった優子さん。また、新たなステップへの背中を押すだけでなく、卒業後の復帰を歓迎するようなエニママの社風も、きっと現在の事業の発展の一助となったのではないでしょうか。

インタビューへのご協力ありがとうございました!

取材・記事執筆:AnyMaMa 金子 ゆかり

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