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小学校の先生から在宅ワーカーへの転身。チームのサポートがあったから叶った「我が子との時間を大切にできる働き方!」【卒業生インタビュー】 #3

お話を伺ったのはこの方
▶︎はるなさん
・お住まい:大阪府
・家族構成:夫、息子(小2)、娘(年少)
・エニママ在籍期間:2021年3月~2022年10月
夫と小学生の息子、幼稚園児の娘の4人で大阪府に暮らしているはるなさんは、大学卒業以来小学校の教員として安定した道を進んでいました。教員以外のお仕事はほとんど未経験だったということですが、現在は一転、個人事業主としてSNS運用代行のお仕事を在宅で行っています。
そのきっかけは、子育てと仕事を両立させたいという思い。エニママでの業務を経て、一歩一歩経験を積んでいきました。
そんなはるなさんが公務員から在宅ワーカーへの転身を選んだ想いや、在宅ワーク特有の失敗談、それでも歩みを進められた理由、将来の展望などをお伺いしました。

目次
教員を辞めたきっかけは「我が子との時間を大切にしたい」
――はるなさんは、もともと小学校の先生をされていたんですね。学校の先生といえば、忙しいけれど安定していて、女性も多く働いているだけに比較的子育てにも理解がある職種というイメージがあります。
私は大学で小学校教員と幼稚園教諭の免許を取得して、卒業後は小学校に勤めていました。教員の仕事は業務量が多かったのですが、とてもやりがいを感じていましたね。だからこそ、上の子を妊娠中、つわりが重くて入院することになって休職しても、退職はしなかったし、産後も産休・育休を取得したあと復帰したんです。
ただ、クラス担任を持っていると、本当に目が回るほど忙しくて、出勤してから自分の子どものお迎えまでが毎日あっという間だったんですよね。しかも、当然といえばそうなのですが、我が子よりクラスの子と過ごす時間の方が長くなっていて。やっぱり、「もっと自分の子を見ていたいな」とモヤモヤした気持ちを抱えるようになりました。

――学校の先生の多忙ぶりは社会問題にもなっていますが、やはり子育てとの両立は大変だったんですね。
そうですね。そんな悩みを抱えている時に「働き方を変えよう」という決定打になったできごとが起こりました。
勤務先の運動会の日に、子どもが初めて熱性けいれんの発作を起こしたんです。夫はその日どうしても外せない仕事があって、お互いの実家も遠方で頼れない……。
仕事を休んでずっと我が子のそばにいたいけれど、年に1度の行事ということもあり、自分が出勤しなければクラスの子どもを見られる先生がいない状況でした。結局、校長先生に頭を下げて早退しましたが、子どもの心配や「どうして我が子の体調を崩した時すら、ずっとそばにいてやれないんだろう」という辛さが募って、その年度いっぱいで退職したんです。
――子どもの体調不良時に寄り添えないというのはとても辛い経験だったと思います。教員を退職後はどんなお仕事をされたんですか?
実は、退職後2ヵ月くらいで非常勤講師として教育現場に復帰しました。勤務は午前中だけ、あるいはもっと短時間の勤務が可能だと聞いていたので、それなら無理なく家庭と仕事が両立できるかなって考えたんです。
でも、実際に働いてみたら、ほぼフルタイム同然の働き方をせざるを得なくて。さらに、非常勤であっても業務負担はほとんど減らなかったことからも、教員という仕事自体からシフトしたいと考えるようになりました。
もうひとつ、実は夫が第一子の誕生前後で自営業を始めていて、その姿を見るうちに「自営業や個人事業主という働き方もありかも」と思うようになったというのもあります。そんな時、通勤中に何気なく聞いていたキングコング西野亮廣さんのVoicy(音声配信プラットフォーム)でエニママの存在を知りました。
西野さんのVoicyで、地方在住でも、なんなら海外にいても、自宅で働いているママがいること、そんなママたちに仕事を紹介してくれるサービスがあることを知ったんです。それを聞いて「エニママっていいかも」と思って、そのまま勤務先の駐車場でさっそく登録したんですよね。

――行動力がありますね!その後、下のお子さんの出産を機に本格的に在宅ワークに切り替えたのでしょうか。
そうですね、登録から9カ月くらいした時期に下の子を出産して、同じ頃に開業届を出しました。
学校の先生でも、個人事業主でも、どんな仕事でも働いていたら大変な場面も多いですよね。同じように大変なら、我が子を優先できる働き方がしたいと思ったんです。教員だと、どうしてもクラスの子ども優先になる状況も多いので。
それに、いろいろ未来を考えた時、教員を続けた先には「自分が将来なりたい姿」が見えなかったというのもあります。さまざまな想いが重なった結果、新しい道に進んでみようかなと思い切りました。
在宅ワークの苦労も知ったからこそ、エニママの手厚さを実感
――エニママではどんなお仕事をされていたのですか?
最初のお仕事は教育系メディアの企画作成でした。自分の教員としての経験が活かせたこともあり、とてもやりがいがありました。
また、エニママを通して受けた案件の中で特に勉強になったのが、動画や音声での発信やオンラインサロン運営を行う著名人の秘書業務です。これはエニママmeet(※)の案件でした。
社会人になってからはずっと教員として働いていたので、秘書や事務の仕事はまったくの未経験でした。ただ、募集のお知らせをきっかけにクライアントさんのYouTubeやVoicyの配信を聞いてみたら、私との共通点があって親近感がわいてきたんです。それで思い切って応募したら、ご縁があり採用していただけました。でも、最初は「本当に私が秘書業務をできるのかな」って不安が大きかったんです。
※エニママには、クライアントとメンバーが直接契約を交わすエニママmeet・エニママとメンバーが業務委託契約を結ぶエニママteam、2つのお仕事スタイルがあります(▶︎エニママの働き方)

――これまでに経験したことがない秘書業務を、しかもオンラインで担当するということで、不安に感じるのも当然だったと思います。
そうなんです。ただ、エニママmeetでは業務が落ち着くまでの期間、コーディネーターさんに困ったことや心配なことを相談できる仕組みがあります。仕事を紹介されて、そこでエニママとのつながりは終了、あとは一人でどうにかするしかない、ではなく、ちゃんと軌道に乗るまで伴走してもらえたのは本当に安心できました。
――順調に在宅ワークのキャリアを進めていった様子がうかがえます。はるなさんは教員からまったくの異業種にキャリアチェンジしたわけですが、困ったことや失敗などもありましたか?
実は、上手くいかなかった経験もあるんです。
オンライン秘書の業務に慣れた頃、他の会社からの紹介で企業役員のオンライン秘書を請け負ったことがありました。
その頃の私は「公務員の安定した立場を手放したんだから、今はもっと頑張らなきゃ!」と考えて、とにかく業務を増やしたかったんです。振り返ってみると、少し焦っていたのかもしれません。
ただ、包み隠さずお話しすると、実際にそちらで稼働してみたらまったく仕事にならなかったんです。たとえばバーチャルオフィスに出勤と言われたのにログインしたら誰もいなかったり、分からないことがあっても実際に顔を合わせないだけに誰に聞いたらいいか分からず着手が遅れたり……なかなかスムーズに勤務ができない日が続いてしまって。結局、半年も経たずに自分から辞める旨をお伝えしました。
この時に改めて「エニママmeetって心強い仕組みだな…!」と実感できました。新しい仕事はただでさえ不安が大きいし、分からないことも多いので、質問できる相手がいるって重要なんだなって。
――在宅ワークは家庭と仕事との両立にはありがたい仕組みですが、一方で、社内や業務のメンバーとのコミュニケーションが希薄になりやすいという課題もあります。エニママならではの、稼働者が孤独にならない仕組みがあったことで、はるなさん本来の力が発揮できたんですね。
そうかもしれないですね。エニママmeetは慣れるまでエニママのコーディネーターさんが伴走してくれますし、エニママteamは頼れるディレクターさんがいるチーム体制なので、不明な点がすぐ質問ができたり、業務ごとにガイドラインがしっかりしていて稼働の流れが分かりやすかったり、それぞれ働きやすい仕組みがありました。なので、どちらでもスムーズに稼働できました。だからこそ、未経験でもトライしやすかったというのはありますね。
実際、サポートを受けながら秘書業務に取り組んだら、未経験の職種でも本当に楽しく仕事ができました。公式LINEの運用やデザイン業務などを任せていただいていたのですが、最終的にはクライアントご本人はもちろん、運営されているオンラインサロンのメンバーさんからも「はるなさんのおかげで…」と声をかけてもらえるようになって、とても励みになりました。
エニママで得たのは経験値と「自分でもできる!」という自信

――実際にエニママでお仕事をする前は、どんな不安がありましたか?
在宅ワークの経験がゼロだったのもあり、「自分に何ができるのかな」という不安はありました。それに、子育てとの両立が実際に可能なのかというのも正直疑問でしたね。
でも未経験でも働きやすいエニママで少しずつ実績を積んだことで「在宅でも、未経験でも、しっかり仕事ができる!」という自信がついていきました。
――未経験の領域のスキルを順調に身につけていたかと思いますが、その環境を手放した、いわゆる“エニママの卒業”を決めたきっかけを教えてください。
夫が独立して自営業を始めた時、「彼の事業の集客につなげられるかも」とSNS運用に興味を持ちました。さらに、自分自身もカウンセラーとして活動を始めた際に、SNSで告知をしようと思ってSNS運用について勉強していたんです。独学ながら、個人としても少しずつSNS運用代行のお仕事をいただけるようになりました。
ありがたいことに、そちらが忙しくなってきたため、エニママやオンライン秘書のお仕事を卒業することにしました。現在はSNS運用代行会社で、Instagram・X・YouTubeショートなどの運用を担当し、サブディレクターとしても活動しています。
エニママを卒業した今も、秘書経験は、クライアントとのやりとりや交渉の際にとても役立っています。また、デザイン業務や教育系メディアでの企画をしたからこそ、現在SNSの運用代行をするにあたってデザイン制作や企画出しができています。
今こうしてSNS運用代行を仕事にできて、我が子に寄り添う生活が叶ったのは、未経験でもチャレンジしやすい仕組みになっているエニママと出会えたからだと思っています。
――はるなさんのこれからについて、夢ややりたいことを教えてください。
目先のことだと、子どもと一緒にゆっくり寝る夜を作りたいなって思っています。
子どもと一緒にいる時間は増えたものの、請け負う案件が多くなったこともあって、寝かしつけ後に起きて仕事をする日がほとんどなんです。最近、一緒に寝ようかって言ったら「ママと一緒に寝られるの!?」なんて喜ばれて、ちょっぴり心が痛んでしまって(笑)。
仕事については、今行っているSNS運用代行は、収入が得られるのはもちろんですが、人の役に立てるので、これからも続けていきたいです。
もっと将来的には、カウンセラーとして活動するなどで、直接的に困っている誰かの力になりたいと思っています。その人が悩んだ時に、私の経験を通して背中を押すような活動をしていきたいなと思っていて。たとえば、私は働き方と家族との時間との両立だけでなく、婚活などでも悩みを抱えて、それを乗り越えてきた経験があります。この道のりも、今悩んでいる人にとって助けの一つになるのかもしれないって考えているんです。
もちろん、カウンセラーの道に進むにしても、現在行っているSNS運用の経験はきっと役立つと思っています!
♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢
未経験の業種にチャレンジできる環境が整っているエニママだからこそ、新たな業務にチャレンジし、キャリアチェンジを叶えられたはるなさん。エニママで積み重ねた経験が、現在の仕事に繋がっていると笑顔で教えてくれました。経験が無くても挑戦したい人のステップアップを応援する仕組みが、はるなさんの現在の活躍の土台になっているのではないのでしょうか。
インタビューへのご協力ありがとうございました!
取材・記事執筆:AnyMaMa 金子 ゆかり
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