エニママってどんなサービス？

私、数字とかノルマが、モチベになるタイプだったみたいです。

そう語る、彼女（現:弊社ビジネスデザイン部）の前職は、高級セレクトショップの接客・MDを経ての大手広告営業。バリバリ働いていた彼女ですが、そのキャリアを見つめ直すタイミングは突然訪れました。

「夫の転勤と妊娠を機に、専業主婦になったんです。正直に話をしてしまうと、前職は、寝れないくらい業務量が多くて、常に爪先立ちで全力疾走みたいな生活だったので。ハイクラスの方への接客経験とか、営業の3C※とか、仕事で得られたものもたくさんあったんですけど、その時はキャリアよりライフを選びたかったんです。

※3C＝3C分析とは、「顧客（Customer）」「自社（Company）」「競合他社（Competitor）」の3つを軸にして市場環境を分析するフレームワークのこと。

最初は「働かないって、最高！」って思ってたんですけど…

そこで少し間を空けて、誤解を恐れずにいうと…と、前置きをする彼女。

「いざ100％子育てだけに自分のライフを使ってみたら、私コレ向いてないって気づいてしまったんです。それが出来るって本当にありがたい環境だとは思うんですけど、仕事したい…という気持ちが沸々と湧いてきて。」

しかし、もう1人だけの人生ではありません。前と同じくらいバリバリ働くことはできない…。でも積み上げたキャリアを全く使わない仕事という選択肢は勿体無い…。と彼女は葛藤します。

「そんな時、友人（今は同僚）から、エニママのことを聞きました。仕事量を自分で選べ、業務の幅が広く、いろんな業種・業界があって、ママが多い環境も、ママ初心者として安心でした。」

その後、架電営業の仕事を経て、ディレクターに。そこで、予想もしていなかったことに気がついたと言います。

私の強みはコミュ力と思ってたら、もっとすごい人いたんですよね、笑。

「私の強みはコミュ力だと思ってたんです。飛び抜けて何かができるわけじゃないけれど、コミュニケーションにたけているから、仕事がうまくいっていると思っていて。」

「だから、業務整理や推進みたいな細やかさが必要なディレクションの仕事は向いてないかもと最初は思っていたんです。それより、メンバーのサポートみたいな仕事の方が向いてるんじゃないかって。」

「でもですね…。」

「もっとすごい人いたんですよね、笑。」

「○○さん（弊社社員）なんですけど、もう、モチベーションの上げ方とか、気遣いとか段違いで、敵わない！って思いまして。」

クライアントの目標に向かって一緒に伴走して提案していく事が、私の生き生きするポジション

「じゃあ私はどうする？って時期があったんですけど、結果的に、２社目（大手広告営業）で経験した、企業と対峙する仕事の方が向いていると気づいたんです。この会社では、クライアントの目標に向かって一緒に伴走して提案していく事が、私の生き生きするポジションだなって。」

ここに入る前には、思ってもみなかった状況だけれど、リモートワークで接客と営業の経験を活かせているのが嬉しいと語ってくれました。

「そういえば、前職では、数字を追いかけるのが当たり前で、それが嫌だったんです。でも、エニママで、初めてノルマがない仕事をしたんですよね。そうしたら、なんか、いまいちモチベーションが上がらなくて。あ、私、定量の目標があって、達成が数値で測れる方がモチベになるタイプだったんだって気づいたんです。それって少し珍しいことで、私らしいことだって分かったのは、働く上でも大きなインパクトだったかもです。」

最後に、これからのことを聞いてみると…

「今までは、自分一人で走ってきたタイプでした。巻き込み力の自信はあるけど、勢いで巻き込んでた感じだったなと。今はディレクターを経て、マネジメントにも手を伸ばし出して、メンバーのコンディションの把握や管理、推進してもらえるように事前に準備するなど、チーム力を上げるみたいなことにチャレンジしています。」

「社会復帰する前の私と似たような状況の方って多分たくさんいると思うんです。そんな方が働くことを前向きに感じられる環境づくりをメンバーと一緒に進めていきたいです。」

ーー

Interview : エニママ・ライティングチーム

※エニママでは、このようなインタビュー記事の作成も承っております。ご相談は〈こちら〉から。 

会社のために何かしたいなんて、思ったことなかった

「今まで、会社のために何かしたいなんて、思ったことなかったんですよね。」

そんな彼女の言葉を聞いてインタビュアーである私は心底、驚きました。社内環境のDX化をはじめ、エニママで仕事をする人が働きやすいように「創造的な事務」に取り組んでいる彼女のエニママへの貢献度は非常に高いからです。思わず「嘘でしょう？」と声が漏れました。

「ホントですよ。前職は、ずっと辞めたいと思ってましたし、与えられた仕事をすればいいと思っていて。仕事はとてもつまらないと思っていました。意識低い系社員だったんですよ。」

どういう心境の変化で今があるのか、がぜん興味が湧いてきました。

「エニママに入る前は、専業主婦をしていました。さっき言ったように、仕事に熱がなかったですし、たくさんのことを上手にできるタイプでもないので、出産を機に子育てに専念しようと。」

お姉ちゃんと弟の２人姉弟。子どもが小さい頃は、もう子育てに必死だったそうです。

「でも、上の子が小学校、下の子が幼稚園に入ると、週5で家から子供がいなくなって…最初は、やりたいことできる！とテレビを見まくってたんですけど、それも暇で仕方がなくなって…。そうしてるうちに、仕事しようかなという気持ちが芽生えました。」
子育てがひと段落して自由になった気がしたのも束の間、時間を持て余してしまう。このパターン、弊社内でも良く聞きます。しかしながら、いざ働こうと思っても、大きな心の壁が立ちはだかるのだとか。

5年以上も社会から離れてた私が、今さら働いて役に立つのか？

「私、実はかなり初期からのエニママメンバーなんです。エニママ創業者メンバーの和子さんと繋がりのあるママがバス停友達だったんです。和子さんは当時マナラボという料理教室をしてたので、ご縁で私は通ってたんです。で、彼女がエニママを始めたことを割と早い段階で知っていたんですけど、登録したいなと思いつつ数ヶ月ふんぎりがつかなかったんですよね。」

「そもそも、5年以上も社会から離れてた私が、今さら働いて役に立つのか？って思ってしまって。」

しかし数ヶ月経つうちに、もう家に居続けて時間だけが過ぎていくのが嫌になって、最後は「エイヤー！」と飛び込んだそう。

「もう、働き初めは浦島太郎で、スプレッドシートって何？スラックって何？状態で、ひたすらネットで調べてはやってみてという日々でした。でもやっていくうちに、すごい便利なツールが出たものだと思うようになって、だんだん興味の幅も広がっていきました。」

「何より、その時やっていた仕事で作業の速さとミスの少なさを褒めてもらったり、自分の仕事を見てくれるエンドユーザーの方がいて、その人たちのために役に立ってるんだという実感がすごく嬉しかったです。最初の報酬が口座に振り込まれた時の感動も忘れられません。」

そんな折、当時エニママでは事業の成長に伴い、契約・請求を行う事務メンバーを募集していました。そこで、作業が速くてミスの少ない彼女に白羽の矢が立ちます。

「そんなにガッツリ働くつもりも、社員になるつもりもなかったんです。最初に言ったように、働くことに意識低い系だったので、前向きな人が多いこの会社で自分が役に立つのか不安だったので…前任の方のようにできる自信もなかったので、一度はお断りしました。」

「でも、数ヶ月後にもう一度お声がけいただいたんです。まだ私のことを見てくださっていたこと、チャンスをくれていたことを知って嬉しくなりました。それで、挑戦しようと思ったんです。」

あ、私、意見を言って良いんだ…。

「最初は、事務なんだから言われたことだけやればいいんだろうなって思ってたんです。そしたら、この会社の人たちみんな『どうしたらいいと思いますか？』『どうしたいですか？』ってすごく聞いてくるんですよ。今まで、そんな経験なかったのでビックリしちゃって。」

「あ、私、意見を言って良いんだ…って。」

彼女の仕事へのスタンスが変わった瞬間でした。きっかけというのは、意外にもあっさりしたやり取りの中にあるのかもしれません。

「ベターじゃなくてベストを出したいって…なんだか、みんなで作り上げていく感じが、すごく良いなって思ったんですよね。」

事務作業からスタートした彼女は、やがて、そこから派生してDXを推進するポジションに。さらには、事務サポートチームの代表も行うようになりました。今や「彼女がいないと困る〜！」というセリフは、弊社内いたるところで聞くことができます。

「私は何もしていないんです…みなさんあっての事務サポートだから。こうしたいんだけど、こうだったら便利なんだけどを寄せ集めて、最適にしたい、が今のシステムになっただけで。今もきっと完璧じゃないけど、ここは意見が言い合える会社だから、もっと良くなると思っていて、今後もみんなが事務をする上で困らないようにしたいとは思ってます。」

仕事に意味や意義を持てなかった彼女、そんな彼女の仕事や功績によって、エニママは今日も支えられています。

ーー

Interview : エニママ・ライティングチーム

※エニママでは、このようなインタビュー記事の作成も承っております。ご相談は〈こちら〉から。

「今思えば、私、在宅ワーク難民でしたね。」

エニママに入る前から在宅ワーカーだった彼女。レシートデータ入力の副業からスタートした彼女の在宅ワーカーとしての経歴は、決して楽なものではありませんでした。

「あの時は、どれだけ頑張って作業しても、多分１時間あたり最低賃金にも及ばなくて。プラットフォームで出ているタスクをこなすみたいな形なので、業務委託と呼んでいいのかも微妙な状況だったんです。隙間時間をなんとかやりくりして月6000円くらい。」

さすがにしんどい…ということで、今度は、在宅ワークで副業したい女性たちを管理するポジションの仕事につきます。( ※エニママではない別のサービスです。）

「まだ子どもが小さい時期だったので、体力を奪って疲れさせないと仕事に影響するので、午前中は児童センターに行って午後から働くという生活をしていました。それも、仕事仲間にバレないようにこっそり…。在宅ワークだけど、とにかく忙しい職場で2時間以内の返信が絶対ルールでした。みなさん子どもとの時間を切り詰めながら働かれてる方が多かったので、バレたら嫌な目で見られるだろうなって言えなかったんですよね。」

自分のライフスタイルを大切にできるかも…と思って始めた在宅ワークだったのに、気づけば思っていたのと180度違う生活になっていました。

「もう、これじゃダメだ。ちゃんとした在宅ワークを紹介してくれるところと出会いたい！って思っていた時に、子どもが通っていた幼稚園で、在宅ワークの求人イベントのチラシを配布してたんです。」

そこに、当時フリーポジションで社員募集していたエニママも参加しており、創業メンバーである河田和子と彼女は、偶然にも話すことになります。

子どもがお菓子食べていいか聞いてるから、返信してもいいですか？

「今でも覚えているんですけど…。話し始めてすぐ、世間話でお互い子どもがいると分かった時、和子さんが『子どもがお菓子食べていいか聞いてるから、返信してもいいですか？』って私に聞いたんですよね。私、その質問が今できるっていうのが、すっごく良いなって思って。なんか、今まで働いてきた会社とは違うかもって思ったんですよね。」

いい意味でカチッとした面談じゃなくて、その時の悩みをポロポロと相談することができたそうです。お互いに共感する部分もあり話は盛り上がったのですが、彼女には不安がありました。

「でも私、週8時間しか働けないんですよね…。」

そんな私じゃ無理ですよね…。という意味で言ったその言葉に『週８時間の社員いるよ』と返事が返ってきたからビックリ。

「もう今までが上手くいかなすぎて、自分の立ち位置じゃ在宅で仕事するのは無理なのかも！って心折れかけていた時だったから、そんな状況の人でもいいよと言われたのが救いになりました。」

そうして、諸々の手続きを経て正式に社員になることが決まった彼女。

「実際にエニママに入ってみたら、先輩ママたちが『今から子どもと買い物行ってきます！』とか、普通に宣言してたんですよね。それにすごい感銘を受けて。やることをしっかりやってたら、間の時間でプライベートに向き合うことを誰も責めない。人を責めずに、どんなことも仕組みを良くすることで解決しようという考え方も面白かったですし、天国だと思いました。笑」

自分でスケジュールを組み立てて、調整して、相手を思いやりながらも自分を軸に仕事を考えられるようになったことが、とても大きな変化だったと彼女は言います。

「エニママすごい！なんでみんなやらないの？って、今でも思ってます！」

ああ、やっぱり私、会計好きなんだ。

そうしてディレクターとしてのキャリアをスタートした彼女ですが、実は今『コストの節約・会計といえば』と言われるポジションでも活躍しています。

きっかけは、偶然やることになった会計業務のディレクション。

「実は、会計が昔から好きで、簿記の資格も持ってたんですけど、実務経験がなかったので転職にはまったく活かせていなかったんです。それが、まさかの巡り合わせで。」

「いざ関わってみると、クラウド会計で仕組みもすごい簡単になってて、税理士の一歩手前まで色々とわかるようになっていたり。税理士の先生とも直接話せたり…。」

「ああ、やっぱり私、会計好きなんだ。」

「そう実感して、役員に話したのをきっかけに『立ち上げ改善チーム』というチームに入ることになりました。」

当時の弊社は、新規案件の立ち上げに想定よりコストがかかってしまうケースがあり、そこを整流化しようというプロジェクトがありました。そこで、彼女の才能がいっそう花開くことになったのです。

不要なタスクやコストを会計目線で洗い出し、サクサク整理していく姿に、みんな目を丸くしました。彼女の「節約」によって生み出された利益は少なくありません。

「私はできることが少ないと思って入ったんですけど、今は主体的にいろんなことに挑戦できていることが楽しいです。逆に、選択肢があるからこそ迷ってしまうこともあって。なんでもできるから、何をしようという…超贅沢な悩みを抱えています。こんなにいい働き方をしているから、満足できるところまで行きたいなと思っています。」

「この会社に入る前まで、ママであることは弱いことだと思ってました。」

「あと、この会社に入る前まで、ママであることは弱いことだと思ってました。でも、そんなことはない。なんでもできるじゃん！エニママを通して、そんなことを伝えられたらなって思いながら働いています。」

最後に、これから何したいですか？と聞くと「子どもと旅行ですかね！今行っておかないと、子どもが巣立った後じゃ遅いから！」と笑顔で答えてくれました。児童館に行くことすら宣言するのをビクビクしていた彼女とは思えないほど、大きな大きな笑顔でした。 

ーー

Interview : エニママ・ライティングチーム

※エニママでは、このようなインタビュー記事の作成も承っております。ご相談は〈こちら〉から。